インプラント手術について知りたいこと Question8
Q1 インプラントの治療は誰でも受けられるのですか?高齢者や骨粗鬆症の人にはできないのですか?Q2 インプラント治療を受けたいと思っていますが、すぐに治療してもらえるのでしょうか?
Q3 治療は安全なのでしょうか?
Q4 手術には入院が必要ですか?
Q5 外科治療ときくと、恐ろしい気がします。大丈夫なのでしょうか?
Q6 インプラントの手術時間はどのくらいですか?
Q7 手術中に問題が起こった時はどうするのですか?
Q8 術中の痛みはないのでしょうか?
Q9 手術のあと痛くなったり、腫れたりしないのですか?
A. 麻酔をかけるので、まず痛みを感じることはありません。
「友だちがある歯医者さんでインプラントをしてもらったんですけれど、すごく痛かったっていうんです。インプラントってそんなに痛いんですか」患者さんからこんな質問を受けるたびに、私はいつも首をかしげます。いったい、それほど強い痛みを我慢しながら、手術を受けることができるのだろうかと。
インプラント治療では骨を深く削る外科手術を行います。がまんできるような痛みではないし、痛みがある状態では、骨を削ることはできません。 では、なぜそのお友だちは痛かったのか。 一つ考えられるのは、途中で麻酔が切れてしまったのではないか、ということです。
インプラントの麻酔では、骨を覆っている骨膜に麻酔液を注入します。すると、骨膜からじわじわと麻酔液が骨に浸透していきます。だから、骨を削っても痛みが起こらないわけです。 ただ、骨を削るときに、骨が摩擦でオーバーヒートを起こさないように、生理食塩水(血液中の血漿と浸透圧の等しい溶液)をかけるため、麻酔液が流されて、麻酔が通常の治療に比べ、早く切れてきます。そこで、時間を見計らって切れる前に追加麻酔を行います。このようにきちんと管理すれば、まず痛みは生じません。
追加麻酔を適切に行えば問題ないわけですが、麻酔をする場所は切開する前と後では多少異なります。切開をし、骨膜を骨から遊離させると通常の位置に麻酔を行っても非常に効きにくくなってしまいます。追加麻酔は骨膜の付着している場所にしか効きません。インプラント窩を形成中であれば、その形成窩に注入する追加麻酔はよく効きます。また、皮下より追加麻酔を行うこともあります。いずれにしても、麻酔が切れる前に行う麻酔ですから、作業そのものに痛みはないといえるでしょう。
なお、麻酔をかけるときの痛みを心配される方がいるようですが、最近では無痛麻酔といって、子どもでも泣かない方法が普及しています。これはクリーム状の麻酔を歯肉に塗った後、注射で麻酔を入れ、それが浸透してから奥へ注射するというように、丁寧に行えば痛みをまったく伴わないもので、インプラントの治療に限らず、一般歯科治療でもごくあたりまえに行われている麻酔方法です。
