インプラント Q&A

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インプラント手術について知りたいこと Question1

Q1 インプラントの治療は誰でも受けられるのですか?高齢者や骨粗鬆症の人にはできないのですか?
Q2 インプラント治療を受けたいと思っていますが、すぐに治療してもらえるのでしょうか?
Q3 治療は安全なのでしょうか?
Q4 手術には入院が必要ですか?
Q5 外科治療ときくと、恐ろしい気がします。大丈夫なのでしょうか?
Q6 インプラントの手術時間はどのくらいですか?
Q7 手術中に問題が起こった時はどうするのですか?
Q8 術中の痛みはないのでしょうか?
Q9 手術のあと痛くなったり、腫れたりしないのですか?

Q1 インプラントの治療は誰でも受けられるのですか?高齢者や骨粗鬆症の人にはできないのですか?

A. 高齢であること、骨粗鬆症であることは、治療を受けられない理由にはなりません。大切なのは、あごの骨の量と全身の健康状態です。

重度の糖尿病や肝臓病、高血圧症、腎臓病などの全身疾患がある方は、インプラント治療を受けられません。なぜなら、外科手術に耐えられないからです。ただし、軽度であれば可能なこともあります。いずれにせよ、手術できるかどうかは、主治医の意見をもとに決定します。

では、高齢や骨粗鬆症の場合はどうでしょうか。まず、高齢について。インプラントが骨と癒着するメカニズムは、傷が治るのと同じです。お年寄りも、傷は必ず治ります。ですから、インプラントを入れることに何の問題もありません。ただ、年をとると、新陳代謝が衰えるために傷が治癒するまでの時間がかかるようになります。そこで、お年寄りの場合は、フィクスチャーを埋入したあと、第2次手術までの期間を通常よりも2倍長くとります。ケースバイケースですが、下顎の歯で半年以上、上顎の歯で10か月以上の治癒期間をとります。こうすれば、80代の患者さんでも成功率は高くなります。

骨粗鬆症ではどうでしょうか。結論からいえば、骨粗鬆症でもインプラントを入れることができます。骨粗鬆症とインプラントについては、1993年にスウェーデンのアンドレーゼという研究者が「インプラントジャーナル・オーラルマキシロフェイシャル」という歯科雑誌で、「骨粗鬆症であることはインプラント治療の危険因子にはならない」と発表しています。1995年から1996年にかけても、歯科雑誌「JOMI」に複数の歯科研究者が同様の結果を報告しています。

もちろん、インプラント治療の前には必ず、骨の状態をX線検査します。その他に私どもは骨形態、骨質に不安があれば、CTスキャンで、そのデータをコンピュータに入力して、骨量を計測します。骨量の少ない骨、それはまるで軽石のような形状をしています。しかも、とても軟らかい。そういう場合にはフィクスチャーを埋めこむためにあける孔の直径を小さくします。普通は、3ミリの孔を開けて、直径3.75ミリのフィクスチャーを埋めこみます。フィクスチャーの直径よりも骨にあける孔の直径が小さいのは、太いフィクスチャーをねじ込むことによって、骨が圧迫されフィクスチャー周囲の骨密度が高くなるからです。

骨の軟らかい部位では、さらに骨にあける孔の直径を小さくするわけですが、最も極端な場合には2ミリの孔をあけて、直径5ミリのファクスチャーを埋めることもあります。孔は、千枚通しのような器具を使って、骨をコンコンと押すようにして丁寧にあけます。これは一般術式からみると特殊な方法ですが、骨質の弱い場合は様々な工夫がこらされるわけです。なお、フィクスチャーを埋めこんでから第2次手術までの治癒期間は、2倍にします。

残念ながら、骨がまったくない人もいます。骨粗鬆症が原因かもしれませんし、歯槽膿漏で骨を失っている可能性もあります。しかし、骨がなくともインプラントをあきらめる理由にはなりません。骨を移植すればよいのです。

Dr.Makoto Nishimura