インプラント Q&A

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インプラント手術前に知っておきたいこと Question6

Q1 インプラントの費用はどれくらいかかりますか?
Q2 インプラントはいったい何年くらいもつのですか?
Q3 インプラントは100%骨にくっつくのでしょうか?
Q4 インプラントに欠点はないのですか?
Q5 インプラントは将来、体に悪影響を及ぼさないのでしょうか?
Q6 インプラントはどの歯科医でもできるのですか?

Q6 インプラントはどの歯科医でもできるのですか?

A. すべての歯科医院で行われているわけではありませんが、これから増えていくものと思われます。

現在のところ、どこの歯科医院でもインプラント治療を受けられるわけではありません。

日本の歯科医院のうちインプラント治療を行っているのは2〜3%程度でしょうか。多いとはいえませんが、それでも数年前に比較するとかなり増えました。インプラントは神経を避けて骨に穴をあけるなど、非常に高度な技術を要する治療です。にもかかわらず、日本では、インプラントを学ぶ場は非常に少なく、数年前までは日本にはインプラントを教えている歯科大学は一つもありませんでした。インプラントを勉強したければ、日本の歯科大学を卒業してから、海外で学ぶしかなかったのです。私もその一人で、開業のかたわら、時間をつくってはあちらこちらへと飛び回りインプラントの技術を修得しました。このように教育を受ける場が限られていることが、インプラント治療がなかなか広がっていかなかった一つの理由でしょう。

また、日本の歯科医療のシステムにも問題があります。一口に歯科といっても、本来は口腔外科、歯周病科、矯正歯科、補綴科、小児歯科、根幹治療など、複数の専門領域に分かれています。海外では、一般的に複数の専門医が集まって、たとえば歯周病医と補綴医が組んで1人の患者さんの歯を治療するシステムとなっています。また、海外でいうところのインプラント医(インプラントロジストという)は、フィクスチャーを埋めこむ手術をするだけの医師を指します。上部構造をつくり、かみ合わせの調整をするのは補綴医です。アメリカでは、フィクスチャーを埋めこむのはこの医師、補綴はあの医師と、患者さんの症状にあわせて組みわせを考えるディレクション医までいます。

一方、日本の開業医は、歯科大学を卒業するとひとりで何から何まで行います。歯石をとり、抜歯し、削り、歯の欠損部分に人工物を詰めたりと、どんな治療もこなしてしまうほど器用です。なぜ専門を絞らないかというと、法律で歯科開業医が標榜してよい診療科目が「一般歯科」「矯正歯科」「小児歯科」「口腔外科」の四つと決められているためです。つまり、開業する歯科医師はどんな治療も行えるマルチプレーヤーでなければならないと、法律で定められているようなものなのです。現時点で何でも行っている開業医が、さらにインプラントまで手がけるのは、時間的に非常にきついといえるでしょう。

それでも、最近ではインプラント治療を始めたいと考える歯科医師が増えてきました。私のように機会があってインプラントを学んできた医師たちが、開業医たちに技術指導する場も増えてきました。今後は、徐々にインプラント治療の受けられる歯科医院が増えてくると思います。

Dr.Makoto Nishimura